いまだかつてない伝説

野球をモチーフにした小説でございます。

FANCY−10

実況中継室に異変があった。友塚の顔があせばんでいる。
さて、4回表のチョンボマンズの攻撃が始まろうとしておりますが、なんとこの小説「いまだかつてない伝説」の作者さんからメールがとどきました。視聴者のみなさんにも読んできかせてやってくれということなので、皆さん心の準備をしてください。

※※ おっ、コノヤロー高野連!NHKは衛星放送でやれよ。今日はセンバツ高校野球の選出なのか。すっかり高校野球は忘れていたよ。甲子園初出場初優勝の可能性 のある本荘が落選となると、もはや野球には見切りをつけざるを得ない。スポーツベスト10から陥落ということだ。もとよりプロ野球・高校野球は俺様にとっ てストレスが溜まり、病気になるおそれがある。これを契機に野球に引導を渡しておきたい。とにかく野球関係者は恩知らずで全く話にならん。じゃ、サイナ ラ〜。

 まだメールが2通ありますね。

※※ NHK高校野球は廃止が決定だ。秋田商、東海相模、帝京日大三中京大中京広陵、その他、なんか敵に嫌われない、逆に安心される高校ばかりじゃ、オカマ野郎と同じである。気持ち悪く てしょうがない。この俺様に迷惑かける高校だらけじゃん。それから、秋田商はそのOBと応援してくれた秋田高校からいっぱい寄付金もらって宿泊代に充て ろ。なんでNHKと高野連は巨額費用のかかるイベントをやってしかも国民から受信料を負担させるのか?いいかげんにやめてくれ。景気が悪いのはすべておま えらのせいだ!だから高野連とNHKは必ず赤字経営に陥るだろう。こういう実にくだらない野球で自身の首を絞めるのだ。その時、民間財閥系企業に売られて しまうことになるだろう。

※※新・スポーツベストテン
1.該当競技なし、2.剣道、3.100M競走、4.該当競技なし、5.柔道、
6.ドッヂボール、7.太極拳、8.フットベースボール、9.うさぎとび競争、10.該当 競技なし。

●野球はくだらんスポーツなのでベストテンから消されました。よろしく。

以上です。どうですか、笑門さん、感想は。
「そうでんな、作者さんの気持ちもわからんわけではないが、けっこう同調する人間は多いんとちゃう? しょせん野球界はヤクザ商売やさかい。まともに考えてたら人間壊れてしもうで。ホンマでっせ」
出伊部さんは。
「なるほど、確かにそうでしょうね。で、この野球小説はどうなるんでしょうか?作者さんは野球には見切りをつけたといっておられるし……」
私は、作者さんはこの小説は野球をモチーフにした「究球(きゅうきゅう)」というスポーツだというようなことをきいたような気がします。小説は続けらるような感じがします。
それから、メールに作者さんは、またメールを送るからそのたびに紹介するようにと付け加えています。
「そうでっか、そりゃ愉しみにしておきまひょ。ハッハハハハハハハ」
出た〜、笑門の破顔一笑が――。
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FANCY−9

3回表、チョンボマンズの7番柴内はとにかくしぶといバッターファールで粘りまくり、相手ピッチャーが根負けするぐらいだ。バットに当てるのはうまいが、カットボールに弱いところがある。これはほとんど安打にしたことがない。ミライズのカットボールを投げるピッチャーといえば、先発投手(右投げ)の剛腕・梨村(なしむら)だ。チョンボマンズをノーヒットノーランに抑えたこともある。
柴内に第1球高めのストレートがボール。第2球内角低めにスライダーがボール。3球目の外角のカーブをひっかけファーストゴロ。柴内にしては珍しく難しいボールダマに手を出した。
カットファストボール解説】
カットファストボール(cut fastball)は、直球に非常に近い球速で投じられ、打者の手元でわずかに曲がる変化球である。元々はスライダーやムーヴィング・ファストボールとして分類され、日本では真っスラなどとも呼ばれていた球種。メジャーリーグではカッター(cutter)とも呼ばれる。日本でもカッターと呼ばれることもあるが、一般にカットボールと呼ばれることが多い。直球の握りから人差し指をわずかに中指のほうにずらして握り、リリースの際は斜めにボールを切るように投げることからこの呼び名がついた。直球と見間違えた打者のバットの芯をわずかに外すのが、この球種の主な目的である。(フリー百科事典

8番ライト張長は華奢な体つきで俊足攻守だが、打撃は貧弱なところがあってポテンヒットや脚でかせがれるボテボテのゴロヒットを警戒するぐらいのものであった。昨年9月、広島パンサーズの右のエース・灰橋(はいばし)の投げそこないのシュートで左中指を骨折し、戦線離脱している。むっふふふ、張長くんには、スライダーとストレートでいってみようかな。ツーワンからボールぎみのスライダーに張長は手を出し、平凡なファーストゴロに終わった。

【 シュート解説】
シュート(shuuto,shootball)は、比較的速い球速で投手利き腕方向に曲がる変化球で、曲がりながら沈むものと、ほとんど沈まず水平に曲がるものがある。変化球の中でも球速は速い部類で、右投手であれば右打者に対しては食い込むように変化するため、打ちに行った打者はつまりやすく、ゴロを打たせて取るのに非常に有効である変化球であるとされている。また、投手から見てバックスピンと逆方向の回転が若干かかるために、回転方向の関係でバットと反発した際に落ちる方向に打球が飛びやすくなる。これもゴロを打たせやすい理由のひとつである。(フリー百科事典より)

9番ピッチャーのゾンビッピは全く打つ気がなくホームベースからかなり離れて立っている。バットを振ることなく三球三振。
1番林原に第1球、スライダーが内角膝元にストライク、2球目ストレートが外角低めにボール。3球目スライダー内角を空振り、4球目高めのストレートを林原ライトポール際に大ファール。三振前の大当たりの感があった。案の定、5球目のスクリューを空振り三振に終わる。毎旗のスクリューボールは狙ってもヒットするのは難しい。シンカーとスクリューボールは変化が似ており区別も曖昧で明確な定義は無い。しかし、スクリューは落ちる球、シンカーは沈む球と表現されることがある。3回までチョンボマンズはノーヒットノーランナーだ。 【シンカー解説】
人差し指中指を揃えて縫い目の狭くなった部分に置いて投げる落ちる変化球サイドハンド、又はアンダーハンドピッチャーはこのボールが有効。これを腕を上からの角度でスピードをつけて投げるとシンキング・ファストボールとなる。
● シンカー(sinker)は、投手利き腕方向に沈みながら曲がる変化球である。人差し指と中指を揃えてボールを握り、回転をかけて投げる。投手によっては、中指と薬指でボールを弾きながら手首を外側に捻る場合もある。ボールに回転を与える動作の制約からサイドスローアンダースローの投手がこの変化球を習得しやすく、使用することが多い。シュートと同様に右投手の場合は右打者側へ変化し沈むためゴロを狙える。(フリー百科事典より)

【その他球種解説】
パームボール
パームボール(Palm ball)は緩い軌道で縦に大きく落ちる変化球である。握りはストレートをより深く握ったものである場合が多い。手の平(Palm)で包み込み押し出すように投げることからその名前が付けられている。球種としてはチェンジアップと同じ目的を持つ。

スプリットフィンガードファストボール
スプリットフィンガード・ファストボール(split-finger fastball)は、比較的速い球速で落ちる変化球である。スプリットや、頭文字をとってSFFと略される。人差し指と中指を大きく開いてボールを握り、リリース時に手首のスナップを効かせ中指と人差指の間に親指を割り込ませてボールを押し出す。直球と似た軌道・球速で縦に小さく落ちるため、空振りを狙うのに適した球といわれている。フォークボールほど深く挟む必要はなく握りやすいため、手の小さい選手がその身体的制限からフォークボールの代用として使用する場合もある。
日本においては1980年代半ばにメジャーから輸入された変化球であるが、高速フォークと呼ばれる物はほとんどの場合この球である。佐々木は浅い握りのスプリットと、深い握りのフォークを使い分けていた。一方アメリカでは1980年代初頭から急速に普及し一世を風靡したが、故障を抱えることが多く「デス・ピッチ」として現在はこのボールを投げる投手は多くはいない。

ツーシーム・ファストボール
ツーシーム・ファストボール(two-seam fastball)は、単に「ツーシーム」とも言われる。近年になって直球、いわゆるフォーシームファストボールと明確に区別されるようになった球種。ボールの2本の縫い目に人差し指と中指を沿わせて握り、投げられたボールの1回転につき2本の縫い目が回転側面上を通る。直球に比べ、回転で揚力を与える縫い目が少ないため揚力が小さく、フォーシームほどには伸びない。このため、直球を待っている打者にはツーシームは若干沈んだように映り、バットの芯を外すことになる。投球動作、投げ込むコース、握り方の微妙な差などによって、各投手ごとに違った変化が見られる。ムーヴィング・ファストボールとシンキング・ファストボールのどちらとも取れる動きを出せる。

◇ ムーヴィング・ファストボール◇
ムーヴィング・ファストボール (moving fastball)は、速球でありながら打者の手元で小さく変化(横変化が強い)する球の総称である。その特性上ゴロに打たせて取りやすい。握り方や投げ方の違いで様々な変化をするが、いわゆる直球より僅かに球速は落ちる。

◇シンキング・ファストボール◇
シンキング・ファストボール (sinking fastball)は、速球でありながら打者の手元で小さく変化(縦変化が強い)する球の総称である。その特性上ゴロに打たせて取りやすい。握り方や投げ方の違いで様々な変化をするが、いわゆる直球より球速は落ちる。


ナックルボール
ナックルボール(knuckle ball)は、ほぼ無回転の変化球で、細かく揺れながら落ちる変化球である。名前の由来は、曲げた指の関節(Knuckle)で突き出すようにボールを投じることから。2本もしくは3本の指をボールの縫い目に立て、そのほかの指で支えるように握る。手首のスナップは使わずに腕の振りだけで投じる。リリースの瞬間に、立てた指を突き出して縫い目を弾き、ボールにかけられた回転運動を相殺する。無回転で放たれたボールは、その後ろに乱れた不規則な気流を生ずるため、それによって不規則に揺れながら打者のもとに到達する。その複雑で予測できない変化と一般的な球種とは全く異なる投げ方で、打者はおろか捕手でさえも捕球に苦しむその特殊な変化のために、制球は非常に難しい。加えて、球速が非常に遅いために盗塁されやすいという弱点がある。また、ナックルボールは捕球が困難なことから、ナックルを投げる投手とバッテリーを組む捕手は、専用に大きめのキャッチャーミットを用いることがある。ナックルボールは全力で腕を振らないフォームから投じられるため肩や肘にかかる負担が少ない。そのためナックルを主武器とする投手は総じて選手寿命が長い傾向にある。(フリー百科事典より)
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FANCY−8

2回裏、ミライズは8番ショート右バッター武町からの攻撃。報魁第1球、カーブファール、2球目ストレートが外角高めに外れる。3球目カーブがど真ん中に失投、武町絶好球とばかりフルスイングするが、惜しくもホームラン性のレフトポールから10cmそれる大ファール。ゲッ、武町にあの当たりされるのかよ。不安を覚えた報魁は4球目にめったに投げないフォークボールを投げた。ワンバウンドになりキャッチャーが後ろにそらす。カウントはツーエンドツーの平行カウント。おっと、マウンド上で報魁が苦しそうな表情で左手で右肘を押さえている。どうしたのか。めったに投げないフォークボールを投げたため肘を故障したというのか? マウンドに内野手とベンチからピッチングコーチが駆け寄ってきた。
「どうした、やっちまったのか肘を」ピッチングコーチの戸度(とど)が心配そうに訊く。
「どうやらそんな感じです。投げられません」報魁が申し訳なさそうにしてうなだれる。
戸度はベンチにダメのサインを送った。監督の買読が急遽、代わりの投手を肩慣らしさせる指示を出す。マウンドでは次のピッチャーのために少しでも時間稼ぎする妙案をねっているが、主審にクレームをつけられとしまった。
 監督の買読がピッチャーの交代を告げ、早々と報魁は降板することになった。

【フォークボール解説】
スプリッターよりさらに深く指ではさむ落ちる変化球。一般的にはスプリッターと同じだが、球速がスプリッターよりも遅く、落ちる角度が大きい。
● フォークボール(fork ball)は、落ちる球の一種であり、主に日本等アジアポピュラーな球種である。ボールの縫い目にかからないよう人差し指中指でボールを挟んで投げる。親指をボールの下に添える投手が比較的多いが、親指を人差指の横に添えるような握りをする投手もいる。 真下か僅かに右か左に曲がりながら落下するものや、ナックルのように揺れながら落下するもの等がある。直球と同じような軌道から落下するため、打者の判断を難しいものにしており、空振りを期待できる球である。一方で落下点が捕手に近く落差が大きいために捕球が難しく、2本の指で握らずに保持する投げ方から捕逸や暴投の危険性が高い。 指が長い投手なら、フォークボールの握りで速いボールを投げることも可能である。また、ボールを深く握るほど回転は抑えられ球速も遅くなるため落差は大きくなるが、その分握力が要求されコントロールが難しくなる。指の短い投手や、指の関節の硬い投手はボールを深く握れないために良いフォークボールを投げることができない。そのため外科手術によって人差し指と中指の間の腱を切る投手もいる。●ボールの握りが食事で使用するフォークで挟んだように見えることから名付けられ、略してフォークとも呼ばれる。日本ではフォークという呼称が一般的だが、メジャーリーグでは人差し指と中指が離れている握りにちなむ名称スプリットフィンガード・ファストボール(英: Split-finger Fastball)を略したスプリッター(英: Splitter)と呼ばれ、フォークと言う事はほとんど無い。
本来、スプリットフィンガード・ファストボールはフォークよりも握りが浅く、速い球速で小さく落ちる直球とフォークの中間のような球種だが、両者の判別基準が曖昧な事もあり、ボールを挟む握りで落ちる変化をするものは日本ではフォーク、アメリカではスプリッターとしてまとめて扱われる事が多い。
日本ではスプリットフィンガード・ファストボールは単にスプリット頭文字をとってSFFと省略して呼ばれる事が多く、高速フォークと呼ばれる事もある。(フリー百科事典より)

ミライズのクローザー拳田(右投手)はフォークボールの使い手として最多セーブ記録を更新中だ。33歳になるが、大きな故障もない、歴史に残る大投手として評価が高い日本を代表するクローザーである。
さて、急遽リリーフに上がったピッチャーは外国人投手のゾンビッピである。チェンジアップを得意とし、大リーグ通産28勝している。
 武町にツーエンドツーからゾンビッピ投げた。チェンジアップで三振をとりにきたが、ファール。2球目ストレート、打球はボテボテのサードゴロ。俊足の武町死に物狂いで走り内野安打にする。9番のピッチャー毎旗は送りバント成功でワンアウト2塁。1番風花に第1球、内角低めのチェンジアップを打つが平凡なレフトフライに討ち取られる。2番藤草も初球打ちでヒット性のライナーだったが、ファーストの好守に阻まれ、悔しさを顕わにしヘルメットをぶんなげた。あやうくボールボーイに当たるところであった。

【チェンジアップ解説】
極端にスピードを落としたやまなりに落ちる変化球。速球を投げる時と同じフォームで投げないと、投げ方でわかってしまう。いろいろ種類があるが一般的には5本の指を縫い目の上にのせ、つまむような握りで投げる。
● チェンジアップ(change up)は、打者の手元で沈む変化球である。初速は直球より20km/h程度遅い場合が多く、回転数が少ない為に空気抵抗を強く受けて失速、落下する。フォーク等に比べ肘や肩に負担が軽いと言われる為、「投手の肩は消耗品」との考えが支配的なアメリカでは非常に重く用いられている。
メジャーリーグには『何だかよく分からない変化球はとりあえずひとつの変化球名にまとめる』という非常に大雑把な慣習があり、現在は球種を特定することが難しく直球ではないという場合はひとまず『チェンジアップ』と呼んでおくことが多く、概念的な球種といえる。他の変化球と違いボールの変化は副産物であったが変化が有るものが主流であり、多様な握り・変化等があり絶対的なものはない。●直球より回転が少なく球速も遅い為、沈む軌道になる。回転の向きがバックスピンから傾いて横回転が加わっていれば右か左に曲がりながら沈むが、変化よりも直球と同じ腕の振りで投げて打者に直球と誤認させる事が重視される。直球と同じ腕の振りから遅い球が投げられる事により、ボールが失速しているように感じられる事もある。一般的なチェンジアップは直球より多少回転が少ない程度のものであるので、直球よりは減速するがその違いは大きいものではない。また、速度は遅く軌道の変化も大きくはない為、タイミングを合わせられると痛打されやすい。(フリー百科事典より)
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